北島の母校?本郷“ゴールド”発進 チョー気持ちいい
狙い通りのスタートダッシュを決めた。初回、先頭の兼杉が中前打で出塁すると、新中が犠打で送り、5番?渡辺の先制中前適時打につなげた。
北島康介の母校。野球部員にとっても、先輩の活躍は励みになっている。1、2番コンビは、幼少時に水泳を習っていた。1安打2打点の兼杉は「凄い暑かったけど(水泳のおかげで)全力でできる体力がついた。北島さんは偉大な先輩で自慢。金メダルを獲ってほしい」とエールを送った。新中も「水泳で、運動全般で動きやすい筋肉ができた。先輩が頑張っている。自分たちも甲子園を目指したい」と続けた。
4点リードで折り返し、中盤ではギアを上げた。4回には打者12人攻撃で一挙7点。兼杉は中犠飛で貴重な追加点を叩き出し「テンションが上がった。みんなしっかりできていた」と、昨年に続く初戦突破を喜んだ。
そして、ラストスパートは、エース?与那覇が決めた。先発の永野が4回まで相手打線を無安打に封じ、5回から2番手でマウンドに上がった。先頭打者に四球を与えたが、後続を斬った。無安打継投で試合を締め「早い段階で点が取れたので、楽に投げられた」と納得の表情を浮かべた。
北島は100、200メートル平泳ぎで04年のアテネ、08年の北京に続く3大会連続の2冠が懸かる。「ゴールド」を狙う先輩に、本郷ナインが「コールド」発進で勇気付けた。