番狂わせ演じたブレーク「五輪でも同じことやりたい」
従来の自己記録は昨年に2度マークしていた9秒82。それを上回る好タイムとあって「9秒75なんて凄い。僕は世界選手権に勝ち、ジャマイカでもNo.1になった。そして五輪でも同じことをやりたい」と喜びを爆発。「第一人者となってプレッシャーはないか?」という質問には「全くない」と言い放った。
愛称は「BEAST(野獣)」で、1メートル80、78キロというサイズ以上に体が大きく見えるようになってきた。加速力を生む大臀(でん)筋はこんもりと盛り上がっている。200メートルでのラスト50メートルは、ボルトをもってしても勝てないという見方もある。短距離界の政権交代?ボルトを置き去りにした男が、母国でその答えを出そうとしている。
◆ヨハン?ブレーク 1989年12月26日、ジャマイカのセント?ジェームズ出身の22歳。07年に10秒11の国内ジュニア記録を樹立。09年には19歳で10秒の壁を突破(9秒93)し、9秒台は過去18回マークしている。昨年の世界選手権の100メートルでは9秒92で優勝。400メートルリレーでも1位となった。