マーくん 完投勝利も「あんなクソボールでは何の価値もない」
最後は女房役の嶋に「ごめんなさい」と謝った。完封まであと1人の場面から、1点を許し、さらに満塁。一転してサヨナラ負けのピンチをなんとか逃げ切ったが、田中は全く納得していなかった。
「最後はグダグダしたピッチングになった。引っかかっている」とヒーローインタビューでは終始笑顔はなし。最終回にこの日最速の155キロを計測したが「あんなクソボールでは何の価値もない」と言い切ると、口を真一文字に結んだ。
エース対決に気合が入っていた。「杉内さん相手に勝ちたかった」。防御率1?51の右腕と1?69の左腕の投げ合いで、先に点をやるわけにはいかない。その強い気持ちが、杉内との投げ合いに勝てた最大の要因だったが、すっきりしない終わり方に「1週間後もに今度はKスタで同じ対戦がある」と今度こそ、納得のいく投球を見せると自らに言い聞かせていた。
▼星野監督(両先発の投げ合いに)「久しぶりにときめいたよ」