カメラマンの聴取再開 車から不明主婦の血痕も…
金沢市の主婦(27)が行方不明になった事件で、石川県警が逮捕監禁容疑で押収したNHKの元委託カメラマンの30代男性所有の乗用車から血痕が見つかり、DNA鑑定の結果、主婦のDNA型と一致したことが21日、県警への取材で分かった。
県警によると、血痕は車の助手席付近から見つかった。県警は主婦が危害を加えられた可能性が高いとみて21日、金沢市周辺の海岸を捜索するとともに、男性から任意の事情聴取を再開した。
男性は18日朝、金沢市の実家で刃物で頭部を刺す自殺を図り意識不明の重体だったが、20日までに意識が戻った。県警の聴取は17日以来で、この日は午後、入院先の病院で行った。
男性は主婦の数年来の知人で、投資話をめぐりトラブルがあったとされ、県警は主婦の行方について何か知っているとみて、事情を聴いたとみられる。
主婦は6日夜、母親に「(男性に)お金を返してもらいに行く」と告げ、車で外出した後に行方不明となった。両親が7日、捜索願を出した。
NHK金沢放送局によると、男性は21日付で、所属する映像プロダクションから雇用関係を解消された。