福島原発で稼動中 放射線遮るフォークリフトを初公開
三菱重工業は19日、福島第1原発のがれきを処理するために開発した、放射線を遮る操縦室を備えた大型特殊フォークリフトを相模原製作所(相模原市)で報道陣に初公開した。
同社によると、放射線を遮る機能は戦車などでは一般的だが、フォークリフトは世界初。2台を製作し、1台は2日に納入して既に第1原発で稼働しており、この日公開した2台目は20日に納入する予定という。
リフトは全長7?3メートル、高さ3?8メートル、重さ30トン。9トンのがれきを運べる。操縦室は鋼板と鉛ガラスで密閉し、放射性物質を除去する特殊フィルターを装着した。
1台目を使用した現場の作業員の声を取り入れ、2台目は操縦室に無線機を付けるなど改良した。