五輪へ弾みつけた 藤原「計算通り」の2段スパート
藤原は日本人トップでゴール。五輪本番に弾みをつけ、「後半にペースアップできたスタミナは合格点」と成果を強調した。
「計算通り」の2段スパートが決まった。集団で息を潜めていた藤原は15キロ手前の上りで最初に仕掛け、川内らを誘い出すとその後の下りで一度は自重。「時間差で(相手に)ダメージがくる。ずるいやり方だけどうまくつり出せた」と冷静に息遣いを読み、16キロすぎに再びギアを入れ替えて一気に抜き去った。
2月の東京マラソン以来の直接対決で闘争心むき出しだった川内にも勝利。川内も「勝負勘と駆け引きのうまさが違う」と脱帽していた。