強制わいせつは「軽微」ではない…法相が容疑者釈放に疑問
江田五月法相は8日の閣議後記者会見で、福島地検が東日本大震災の直後、処分保留で釈放した中に強制わいせつ事件の容疑者が含まれていたとして「報告を聞くと軽微とは言い難いことが明らかになり、大いに疑問で、適切さを欠いていたのではないかと思う。大変残念だ」と述べた。
仙台、福島両地検は3月11~16日、勾留中の容疑者約60人を釈放。捜査関係者によると、このうち福島地検いわき支部が釈放した強制わいせつ事件の容疑者は女子大生のアパートに侵入して手錠をかけ、身体を触っていたという。
福島地検は釈放後、いずれの事件も「軽微」と説明していた。
江田法相はまた「釈放事案の中にはそうしたものが一つだけでなく幾つかあるのではないか。検察の釈放をしっかり点検したい」とも話した。