拉致被害者の市川修一さん、増元るみ子さん「2006年に生存」情報
鹿児島県吹上町(現日置市)で1978年、北朝鮮に拉致された市川修一さん=失跡当時(23)=と増元るみ子さん=同(24)=が、2006年に北朝鮮で生存していたとの情報があることが27日、市川さんの兄の健一さん(65)=同県鹿屋市=への取材で分かった。
健一さんによると、北朝鮮の東北里に60代と50代の日本人が5人一緒に生活しており、その中に修一さんとるみ子さんがいるとの情報があるという。情報源については明確にしなかった。
健一さんは「このような情報が少しずつ出てきている。政府は強いリーダーシップで、拉致問題解決に向け動いてほしい」と話した。
修一さんとるみ子さんは78年8月、夕日を見るために海岸に出掛けた際に拉致された。北朝鮮は、修一さんはるみ子さんと結婚したが、修一さんは79年に海水浴場で水死し、るみ子さんは81年に心臓病で死亡したとしている。