藤浪1発!13K完投 天理に昨秋のリベンジ
「(8失点した)秋とは違うところを見せたかった。序盤は制球が定まらなかったが修正できた」
序盤は四死球などで走者を背負い苦しんだ。しかし、中盤から体の開きを直し、「無駄な力を抜いた」。変化球でストライクを先行させて、勝負どころの6回から8回までは一人の走者も許さなかった。9回には自己最速タイの153キロも計測する余力があった。
打撃でも6回に左越え本塁打。「たまたま」と謙そんしたが、今春センバツ2回戦?九州学院(熊本)戦に続く甲子園2号。同年の春夏に投手として150キロ以上を計測し、春夏で本塁打を記録した選手は史上初。甲子園7勝目でダルビッシュ(レンジャーズ)とも並んだ。史上7校目の春夏連覇まであと2勝。「どんな形でもいいから勝ちたい」。その視線は頂点だけを見据えている。