内村、史上4人目の5連覇にも満足感なし「68点」
史上4人目の5連覇にも、王者に満足感はなかった。ロンドン五輪代表に決まっている内村は、92?650点で貫禄の優勝。それでも、「この調子だと五輪はまだ来てほしくない。5連覇のうれしさより、納得できていないのが勝っている。(自己採点は)68点くらいです」と渋い表情を浮かべた。
1種目目の床運動は全ての着地を決め、全体トップの15?800点と最高のスタート。あん馬、つり輪、跳馬、平行棒とほぼノーミスの演技を続けたが、最終種目の鉄棒でらしくないミスが出た。G難度の離れ技?カッシーナ(1回ひねりながら後方伸身2回宙返り)の倒立技が乱れた。「この会場の鉄棒に合っていない気がした。最後、鉄棒も決めたかったけど」と振り返った。
今大会は初日は五輪の種目別を見据えて3種目のみの出場だったが、5月のNHK杯は初日から全6種目に出場するプランもある。「みんなと同じ空気でやりたい。NHK杯に向けて一から出直そうと思う」。満足感とは無縁の万能王者は、さらなる高みを目指す。