笑顔で金メダル宣言 尾崎好美「ロンドン決めたい」
陸上の世界選手権は27日に韓国の大邱で女子マラソンを行い開幕する。3大会連続メダルを目指す日本代表の5選手が25日、大邱で記者会見し、前回2位の尾崎好美(第一生命)は「金メダルを取り、ロンドン五輪代表を決めたい」と笑顔で抱負を語った。マラソンは男女ともメダル獲得で日本人最上位の選手が、五輪代表に決まる。
平たんな周回コースで高速レースも予想される中、30歳の尾崎は「どんな展開にも対応できる練習をしてきた」と自信をのぞかせた。直前の故障もあり前回31位と不本意な結果だったママさん選手の赤羽有紀子(ホクレン)は「目標はメダル。後半の勝負どころで自分から仕掛けたい」と静かな口調で雪辱を誓った。
初出場の中里麗美(ダイハツ)は「積極的にレースをするのみ。速いペースでもついていきたい」と明るい表情で語り、好調さをうかがわせた。
スキー距離から転向した異色選手の野尻あずさ(第一生命)は「ドキドキわくわくしながら、初めての世界の舞台を楽しみたい。金メダルを目指し、最低でも入賞したい」と意気込み、会見中に感極まって涙ぐむ場面もあった。3度目のマラソンとなる成長株の伊藤舞(大塚製薬)は「1回目より2回目、2回目より3回目と成長した姿を見せたい」と意欲を示した。
▼高野進監督の話 最高の状態でスタートラインに立たせたい。大会初日は女子マラソンをはじめ重要な種目が組まれている。何とかそこで流れをつくりたい。
▼武冨豊女子マラソンヘッドコーチの話 1人の故障者もなく、5人がスタートラインに立てることを喜びたい。皆さん調子がいいと聞いているので、期待している。