中畑監督が「凱旋試合」熱望 故郷?福島で公式戦を!
「福島で2試合ぐらいやりたい。俺、2年契約だから。自治体とタッグを組めば実現すると思う」。DeNAの中畑清監督(57)が24日、福島県に帰郷し、2013年シーズンで同県での2試合の主催試合を熱望した。来季のシーズン日程はすでに決定しているために2年後に向けた提案だったが、即座に呼応したのが同県の内堀雅雄副知事(47)だった。
「中畑さんは特別な存在。福島県の一点の光です。DeNAは(福島)県民球団みたいなものと思っているし、球団、横浜市に(主催試合ができるように)積極的に働きかけます」と同副知事。実現に向け全力を尽くすことを確約した。
4年連続最下位。「チームを元気にする」と公言してきた指揮官だが、同時に故郷の復興も強く願っている。福島に笑顔、そして活気を。そのためにできることは何か。答えは「監督の中畑清を持ち帰る」だった。
福島県でのチームの2試合連続の主催試合となれば、1956年7月8日の広島戦(会津若松)以来、57年ぶり。中畑監督は巨人での現役時代に、福島県内で公式戦5試合に出場。通算打率?222(18打数4安打)、1本塁打、3打点ながら、初出場となった80年5月15日の中日戦(郡山)では、母親のナミ子さんら後援会員200人が見守る中、初打席で星野仙一から右中間に凱旋アーチ。地元ファンを酔わせた。
この日は福島市の信夫ケ丘球場を訪れ、「高校1年の時に開会式をやった場所。約40年ぶりに来たよ。俺の原点の球場」と、打席にも立ち青春時代を懐かしんだ。今度は監督として、福島のファンを魅了する。