28年目の阪神キャンプへ 気持ち高ぶる和田新監督
阪神に入団して28年目、和田新監督は初めてキャンプを指揮官として迎える。この日は沖縄県恩納村にあるチーム宿舎でミーティングを開いた。「選手全員の顔を見ていると、やるぞというものが伝わってくるような表情や目をしていた」と高ぶる気持ちを抑えるように話した。
練習メニューの作成はコーチ陣に任せた。強烈なリーダーシップを前面に出すわけではないものの「練習には必ず意味がある。選手には何かを感じてほしい」と話す。例えば2人一組で行うメニューには競争をあおる狙いもあれば、連係を深める場合もあるという。
練習の意図を鋭敏に感じ取っているか、選手の動きだけではなく、その心にも目を光らせようとしている。昨季4位からの再建へ向け「同じことをやっていたら同じ結果になる」と繰り返し、7年ぶりの覇権奪取に静かに闘志を燃やしていた。