菅首相途中退席に怒号「逃げるのか!」
民主党両院議員総会が28日夕、国会内で開かれ、出席議員から菅直人首相への早期退陣を求める声や政権への不満が相次いだが、首相は公務を理由に途中で退席した。
午後5時の開始時に、進行役が「首相は6時から公務があるので、5時55分に退席します」と説明すると、出席者からは「聞いてないぞ」と不満の声。原口一博前総務相は「内閣不信任決議案採決前の退陣表明を聞いて、(賛成せず)矛を収めた。首相の言葉は重いんです」と追及。川上義博参院議員は、同じ鳥取選挙区選出の自民党の浜田和幸参院議員を政務官に起用したことについて「どうしてこういうことになったのか地元に説明できない。一本釣りのエサはポストとカネじゃないかと巷間(こうかん)では言われている」と厳しく批判した。
首相が質問に答えたのは一度だけで、当面の続投を表明している理由について「次(の政権)に安定的に引き継ぐため」などと説明。「理解できない」などの怒号が飛ぶ中、出口に向かい、「逃げるのか!」との声には、足を止めてひとにらみする場面もあった。その後も両院総会は続いたが、退席する議員も多く、「首相の意見を聞きたいのに55分では不十分だ」などと不満が続出した。
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