リビアが即時停戦宣言 安保理決議を受諾
リビアのカダフィ政権のクーサ外相は18日記者会見し、反体制派への軍事行動の即時停止を宣言した。また、政権に市民への攻撃停止などを求めた国連安全保障理事会決議の受諾を表明した。
リビアへの軍事介入を容認する同決議の採択を受け、英国とフランスは18日、軍事行動への準備を本格化させた。停戦宣言には、両国などの軍事介入を回避する狙いがあるとみられる。
しかし、反体制派の軍事指導者の一人は「カダフィがうそつきだということは世界中が知っている」と主張しており、情勢の沈静化につながるかどうかは不明だ。
クリントン米国務長官は、リビアの対応は「現状では明確ではない」とした上で、安保理決議の最終目標はカダフィ大佐の退陣だと述べた。キャメロン英首相は「言葉でなく行動で判断する」と述べ、フランス外務省報道官も懐疑的な見方を示した。(共同)