「動けるデブ」から10キロ減 中田 坂道ダッシュの効果出た!?
一見、走ることが苦手のようなイメージがあるが、大阪桐蔭時代は50メートル6秒2の快足を誇った。入団当初は「動けるデブ」を目標に掲げ、体重105キロを計測したときもあったが、現在は95キロ。筋肉のよろいを身にまとっている。
「今は7秒かな」と謙遜するが、昨オフから徹底的に下半身強化に取り組んできた。1月には自身初の海外自主トレをハワイで行い、清原和博氏(野球評論家)が現役時代に師事したトレーナーのケビン山崎氏を伴って坂道ダッシュを繰り返した。
過去3年間、1軍に定着できなかった理由として守備と走塁の意 識の低さが挙げられる。子供の頃から打てば本塁打。足は速くても、走塁を重要視する必要はなかった。しかし、機動力を生かしたつなぎの攻撃と投手を中心とした守備が特徴のチームでレギュラーを奪うには、課題克服は必要不可欠だった。この日も初回2死二塁で左前打。再びリーグ単独トップとなる今季69打点目をマークするなど打撃に目を奪われがちだが、こんな努力の積み重ねがあるから、今の中田がある。