ＪＲ西車掌を週内にも書類送検へ ホーム転落事故
神戸市垂水区のＪＲ舞子駅で昨年１２月、ホームから線路に転落した女性＝当時（３２）＝が電車と接触し死亡、助けようとした友人の女性（２９）も軽傷を負った事故で、兵庫県警が週内にも業務上過失致死傷容疑でＪＲ西日本の車掌（４９）を書類送検する方針を固めたことが１３日、捜査関係者への取材で分かった。
舞子駅ではホームの安全確認は主に車掌が担当しており、県警は、目視での安全確認を怠って電車を出発させたことが女性の死亡につながったと判断した。
県警やＪＲ西によると、女性は姫路発米原行き快速電車（１２両編成）を降りた後で４、５両目の連結部に転落。この部分は切り離し可能な先頭車両同士で、転落を防ぐための板はなく、隙間は最もホームに近いところで約２メートルの幅があった。
捜査関係者によると、車掌は女性の転落自体に気付くことは難しかったが、ホームにいた乗客らの騒ぎを認識していたにもかかわらず安全確認を怠って列車を出発させ、女性を死亡させた疑い。さらに、友人の女性の右足にけがをさせた疑いも持たれている。