NASAは否定的だが…隕石に地球外生命の痕跡?
米航空宇宙局(NASA)所属の科学者が「隕石の中に地球外微生物とみられる痕跡を見つけた」と雑誌に発表したことに対し、NASA本部は7日、現時点では支持できないとする否定的な見解を発表した。
話題になっているのは、NASAマーシャル宇宙飛行センターのリチャード?フーバー氏。「ジャーナル?オブ?コスモロジー」という雑誌に論文として発表した。
フーバー氏は、隕石を詳しく調べた結果、少なくとも2個の微生物の痕跡とみられる化石を発見し、地球で付着したものではなく、地球外で生まれた可能性があると主張している。
しかし、AP通信によると、この主張は、同氏が2007年に宇宙生物学の専門誌に投稿したが、掲載されなかった論文と同内容。ネット上では今回の発表直後から、内容を疑問視する意見が次々に寄せられた。
NASA科学部門の主任科学者であるポール?ハーツ博士は「適切な専門家による徹底的な評価が行われない限り、支持できない」との声明を出した。(共同)