やっと4番の仕事 中田「振り抜こうという気持ちだけだった」
日本ハムの中田が2号ソロで、チームをサヨナラ勝ちに導いた。「ああいう場面だったので、思い切って振り抜こうという気持ちだけだった」と振り返った。
9回無死フルカウントの場面、楽天?片山の直球だった。「詰まったからいくかどうかわからなかったが、しっかり振ったので行くと思った」という打球は、日本ハムファンが待つ左翼席へと入った。
インタビュアーにこれから量産ですね?と振られると、「何も言わんときます」とかわし、観客の笑いを誘った。
14日まで3試合連続で無安打。好調だったオープン戦のビデオを見返すと「何を考えているか分からない表情。力が入っていない」ことに気が付いた。バットは振れている。どうしたら力みなくスイングできるのか。指導を仰ぐ福良ヘッドコーチと話し合いを重ね、この日からバットを寝かせて構えた。
「ずっと4番としてふがいなかったが、自分の持ち味であるフルスイングをみなさんに見せていきたい」と打率1割7厘で苦しんでいる4番に、栗山監督も感慨深げな表情を見せていた。