エジプト 野党から数十年ぶり入閣も…外相ら留任に批判の声
AP通信などによると、エジプトのムバラク前政権崩壊後の暫定統治を担う軍最高評議会は22日、シャフィク暫定内閣の改造を実施、野党の新ワフド党のムニール?アブデルヌール幹事長を観光相に任命するなど、数十年ぶりに野党からの入閣が実現した。
アブルゲイト外相らは前政権から引き続いて留任。ムバラク前大統領辞任要求デモを組織した若者グループはこれに反発しており、25日に大規模デモを計画。穏健派イスラム原理主義組織、ムスリム同胞団も外相らの留任を批判している。
新閣僚らは22日、軍評議会のタンタウィ議長の前で就任宣誓。野党の国民進歩統一党(タガンマア党)からも入閣。新たに副首相ポストが新設され、憲法学者のヤヒヤ?ガマル氏が任命された。メディア統制を行っていた情報省は廃止された。
ムバラク前大統領は辞任前の1月29日、ナジフ内閣の全閣僚を更迭、同31日にシャフィク内閣の閣僚を任命した。(共同)