西武最下位脱出 “明るい”片岡がバットで引っ張る
7月上旬から約2カ月の離脱。肩の状態は思ったよりも悪かった。リハビリの過程では投球、スイング禁止の日もあったが、こっそりと西武第2球場の隅でティー打撃をこなしたこともあった。最下位に沈むチーム事情もあって「完全に良くはならない。これが100%だと思ってやるしかない」と今月3日に見切り発車で1軍に復帰した。
再昇格後は定位置の1番ではなく9番に座る。この試合のように下位打線が機能すれば得点力は上がる。「試合は見ていましたし、元気がないなと思っていたので、元気を出していこうと思っていました。誰かがやらないといけない」と持ち前の明るさでムードを高めることも忘れなかった。
チームは7月2日以来、約2カ月ぶりに最下位から脱出した。3位のオリックスとは6ゲーム差があるが、まだCS進出の望みは捨てていない。9月は5試合で4勝1敗。チーム状態は確実に上向いている。渡辺監督は「ヤス(片岡)が還してくれた2点は大きかった。自分の仕事をしてくれている。順位もあるけど、うちは勝っていくしかない。連勝していきたい」と手応えを口にした。