一児の母クライシュテルス 初制覇へ力強い歩み
力強く、次の戦いに歩を進めた。女子シングルス2回戦で第3シードのクライシュテルスが快勝。「相手にポイントのチャンスを与えないように攻めた」と主導権を渡さず、1時間2分のストレート勝ちを収めた。
攻撃的な姿勢が目立つ。強烈なショットをコート深く打ち込み、ポイントを積み重ねていく。特に相手は第1サーブを失敗すると大変だ。この試合では相手の第2サーブの23本のうち、18度を自らのポイントとした。
全米の女王として乗り込んだ昨年の全豪ではペトロワ(ロシア)との3回戦で0―6、1―6と完敗した。「あんな試合はしたことがない」と振り返るほど、屈辱的な一戦だった。
その因縁のラウンドを迎えても、27歳の一児の母は動じない。「あんなことはそう起きないし、思い出すこともない」。3度制した全米以外では初めてとなる四大大会制覇へ、前だけを見て進む。(共同)