車内に練炭火鉢 給油待ちで行列の男性死亡
27日午前7時ごろ、福島県棚倉町のガソリンスタンド近くの国道118号で、給油待ちのため前夜から並んでいた車の中で男性(82)が倒れているのを店員が気付き、110番した。棚倉署が死亡を確認した。運転席には暖を取るために使われたとみられる練炭の火鉢があり、同署は一酸化炭素中毒の可能性が高いとみて調べている。
ガソリンは東日本大震災の発生後、被災地を中心に供給不足が深刻化。現在も給油場所から長蛇の列ができる現象が各地で続いており、死亡した男性の車も約120メートル後方に並んでいた。
棚倉署によると、男性は町内に居住。ガソリンスタンドには27日も午前3時ごろには列ができており、男性の後続車の運転手らは男性の異変には気付かず、その後も約50台の車が並んでいたという。
県警は車内など密閉された狭い空間で練炭火鉢を使用しないよう呼び掛けている。