大河原「ドヤ顔」2戦連発!東芝 ベスト8進出
打った瞬間にそれと分かる、豪快な一撃だった。1―0の8回1死二塁。2番の大河原主将が豪快に左翼席に運んだ。2試合連続の2号2ラン。3年ぶりの優勝を目指すホンダの息の根を止める一撃に、得意満面でダイヤモンドを一周した。
「失投を打ち損じせずに捉えられてうれしいです。ドヤ顔出ちゃってました?誰にも邪魔されない最高の瞬間ですからね。ゆっくり走りました」
ホンダには09年の準々決勝で対戦し、2―4で敗れた。「非常に強い相手なので、試合前にみんなには全力でぶつかろう、そして勝とうと言いました」。今大会は2試合とも2番での出場だが、1番を打つこともある。「1番のときは先頭打者本塁打しか狙っていません」という勝ち気で陽気な主将は、自らの言葉を結果で示してみせた。
今大会は2本塁打を含む9打数5安打3打点、打率?556と絶好調。好調の要因は09年に現役を引退し、今年就任した平馬淳コーチの存在だ。アマとしてシドニー五輪日本代表に選ばれ、横浜高の先輩でもある。「“とにかくシンプルに無駄なく打とう”と言われます」。構えた際のバットの角度、踏み出すステップの幅…。2人で細かくフォームの修正を加えながら無駄を省き本大会を迎えた。
印出順彦監督も執念の采配を見せた。5回の先制点は、1死三塁で井川にフルカウントからスリーバントスクイズを命じてもぎ取った。「就任してから都市対抗でスクイズするのは初めて」。なりふり構わず、しゃにむに勝ちを拾いにいった。
21日の準々決勝では、昨年優勝のJR東日本と対戦する。「僕らも昨年、連覇できませんでしたから。今度は阻止する番です」と大河原主将は威勢がいい。その言葉を現実にする力と勢いが、東芝にはある。
◆大河原 正人(おおがわら?まさと)1983年(昭58)8月26日、神奈川県生まれの28歳。並木中時代は中本牧シニアに所属。横浜では06年夏の甲子園準決勝で日大三に敗れた。その後、亜大に進み06年に東芝に入社。1メートル74、90キロ。右投げ右打ち。
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