西山が銅!敗者復活、3決勝ち抜き泥臭くつかんだ
最後はふらふらになりながら、西山が闘志だけで前に出た。敗者復活戦に続く8分の勝負となった3位決定戦。「かっこつけてポロッと投げられるのはかっこ悪いし、不細工な試合でも勝ちたいと」。旗は3―0。「井上(康生)コーチから“半端にやったら絶対後悔する”と言われた」と振り返り、銅メダルにも「悔しいのでいっぱい」と涙をこらえた。
最大のヤマ場は準々決勝、宋大男(韓国)戦。技ありと有効を奪われて迎えた残り30秒あまりだった。組み際の大外刈りで相手を倒し、主審は「一本」のコール。だが、副審2人が「技あり」とし逆転はならなかった。「あれは一本だったと思う」と篠原信一監督は悔しがり「最後まで諦めないで戦った姿勢を見て(西山)将士を選んでよかったと思った」と声を振り絞った。