格闘家から復帰の古木 プロ相手に2年半ぶり安打
09年限りでオリックスを退団し、一時は総合格闘家に転身していた古木克明外野手(31)が2年ぶりに受験。7打席立ったシート打撃では1安打を記録し、球界復帰を強力にアピールした。12月5日にはQVCマリンで第2回トライアウトが実施される。
寝技の稽古で「ギョーザ」になった耳を揺らし、古木は充実した表情で振り返った。「上出来じゃないですか。自信はつきました。懐かしかったし何より楽しかった」。かつての本拠地で誰より声援を浴び、そして誰より野球を楽しんだ。
シート打撃では09年まで所属したオリックス時代のユニホーム姿で、2打席目に元ヤクルト?吉川から左前打を放った。1軍では同年5月28日ヤクルト戦(神宮)以来の安打。より手応えをつかんだのは、苦手としていた左腕?下柳(前阪神)と対戦した初打席だ。結果は遊飛も、初球の外角スライダーにバットが出たことで「現役時代より球も見られた。まだできる、プロの球も打てると自信になった」。右翼の守備も無難にこなした。