栗山監督 “最強”稲葉に代打の理由「打つべき手は全て打つ」
「きのうの対戦で稲葉はタイミングを取りづらそうなスイングをしてたし、楽に投げさせたくもなかった」。
鵜久森は左腕の内角へ入ってくる投球をさばくのがうまく、長打もある。「相手には嫌な打者なはず」。相性、状況など、あらゆる要素を加味しての決断だった。
狙い通りに松永は制球を乱し、鵜久森はストレートの四球。一打逆転の場面をつくり上げた。結果は糸井が左飛に倒れ開幕連勝も止まったが、ギリギリまで追い詰めた。
稲葉は栗山監督が2番最強説を唱えて信頼する「最高の打者」。その稲葉にも必要と判断すれば代打を送り、代走に送った若い中島、西川を走らせてチャンスを広げた。勝負をかけて育成も考える。「やるべきことをやり尽くし、打つべき手は全て打つ」。それでも負けることはある。ただ、栗山野球に無策の敗戦はあり得ない。
▼日本ハム?鵜久森(8回2死一、三塁から稲葉の代打としての今季初打席。四球を選び出塁)ガツガツいっても…と、はやる気持ちを抑えてつなごうと思った。(稲葉の代打は)そこまで考えていなかった。相手投手に夢中だった。