1点が命取りに…ダル10Kでも止められず5連敗
「あの1点が余計だった」。0―1の敗戦を悔やんだエース。5回2死から長谷川に四球を与えると、8番?福田にやや甘く入った外角スライダーを左中間へ運ばれて失点した。ピンチらしいピンチはここだけ。8回5安打1失点で10奪三振。122球の熱投も報われず「調子は普通でした。打たれたのはスライダー。仕方ないです」と悔しげに振り返った。
大リーグのレンジャーズ、ツインズのスカウトが視察する前で快投も報われず、チームは5連敗。ソフトバンクとは今季最大の6ゲーム差と引き離された。逆転優勝へ崖っ縁となったが、ダルビッシュは諦めていない。次は初の中4日で11日の楽天戦(Kスタ宮城)に登板予定。そこから中5日で17日、29日のソフトバンク戦(いずれもヤフードーム)に先発をもくろむ。ライバルとの直接対決はまだ8試合残しており、フル回転となるが吉井コーチも「中4日でもいけると思う」と期待を寄せた。
「勝ちを計算していたから非常に痛い。でもこれで負けが付くのはかわいそう」。梨田監督はエースをかばったが、ただの1敗以上にこの敗戦は重たくのしかかる。残り34試合。絶対エースが底力を見せるのはここからだ。