「内陸へ行け!」殉職警官に救われた女性声震わせ「おかげで私がいる」
仙台市若林区荒浜の交差点で、避難誘導中に殉職した宮城県警仙台南署の渡辺武彦警部(58)=2階級特進=の指示で津波から逃れた会社員鈴木和美さん(26)=岩沼市=が5日、同署で取材に応じ、「渡辺さんがいたから今の私がいる」などと涙ながらに語った。
鈴木さんは、勤め先の仙台市宮城野区から岩沼市方面へ海岸沿いを車で走行中に被災。警棒を振り回しながら声を張り上げていた渡辺警部に「内陸へ行け!」と言われたという。
県警のホームページで渡辺警部の殉職を知った鈴木さんは「助けていただいた命。悔いのないよう生きていきたい」と声を震わせた。
県警によると、渡辺警部は3月17日、交差点から約100メートル離れた場所で、がれきに埋もれて死亡しているのが見つかった。