“東電担当”細野首相補佐官を「原発相」起用案
菅直人首相は、閣僚3人増員案をめぐり、原発事故への対応を担う細野豪志首相補佐官を原発災害担当相として起用したいとの意向を公明党幹部に伝えた。同党幹部が12日、明らかにした。ただ閣僚増員のための内閣法改正が今国会中に実現できるかはまだ見通せない。
細野氏は政府と東京電力の「統合本部」に詰め、原発事故対応の実務を担当。首相は11日、公明党幹部に電話で「細野氏は米軍との対応もあるので、しっかりとした立場に就けてあげたい。ご理解いただきたい」と述べたという。
民主党は閣僚を3人増やすことへの協力を野党側に要請。ただ、自民党の谷垣禎一総裁は先月、首相が要請した副総理兼震災復興担当相での入閣を拒否した。