鳥羽水族館 飼育31年のジュゴン「じゅんいち」死ぬ
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、ジュゴンの世界最長飼育記録を更新していた雄の「じゅんいち」が10日午前、死んだ。
フィリピンのルソン島付近で捕獲され、1979年9月に同館に来た。推定で生後33年、同館の飼育はこの日で1万1475日目だった。
同館によると、約2年前は体長2?56メートル、体重320キロあったが、1月中旬から餌の量が減り、体調を悪くしていた。解剖し詳しい死因を調べる。
ジュゴンは国内では天然記念物に指定され、飼育展示されるのは同館の雌の「セレナ」だけになった。30年以上飼育にかかわってきた浅野四郎副館長は「非常に寂しく残念。じゅんいちは未知の動物と言われたジュゴンが多くの人に知られるきっかけとなった」と話した。