清武“AU”ガンガンフル稼働 W代表ラブコール
ザッケローニ監督も、関塚監督も清武にゾッコンだった。初の国際Aマッチ、それも注目度の高い韓国戦で2アシスト。鮮烈デビューのインパクトは絶大だ。9月にはW杯ブラジル大会3次予選(2日の北朝鮮戦、6日のウズベキスタン戦)とロンドン五輪最終予選(21日のマレーシア戦)のビッグマッチが控える。21歳の新星には2つの代表からラブコールが届くことになる。
日本協会幹部は「9月はA代表と五輪代表の日程は重ならない。両代表への招集についてC大阪と話し合うが、協力してもらえると考えてます」とC大阪に両代表への派遣を正式に要請する方針を明かした。C大阪は今季のACLでも勝ち残っているため、招集されれば9月だけで公式戦は最大8試合を数える。まさに大車輪の活躍となる。
A代表でもU―22代表でもポジションは右MFが濃厚だが、起用法はチームによって異なる。U―22代表では不動の先発で、A代表では韓国戦同様、途中起用が濃厚。2つの代表でエース的役割とジョーカーを担うことになる。実は日本協会幹部は「A代表の出場時間が短ければ、五輪代表に呼びやすくなる」と話している。起用法が違えば肉体的な負担が軽減されるため、大賛成の意向を示している。
W杯予選と五輪予選が同時進行で開催されるのは異例で、日本で2つの予選に並行して出場した例はない。この日、大阪に戻ってC大阪の練習もフルメニューをこなした清武は「僕が決めることではないんで」と話すにとどめたが、関塚監督は「(U―22代表世代の)刺激になっていいんじゃない」と上機嫌。W杯予選でも五輪予選でも、急成長を遂げるMFが日本サッカーをけん引する。