人形浄瑠璃で拉致問題訴え…横田夫妻も鑑賞
北朝鮮の拉致問題解決を訴えようと、徳島県阿南市の人形浄瑠璃座が16日、拉致被害者の横田めぐみさんをモデルにした「越後母恋情話」を同市内で初上演し、めぐみさんの両親を含む約350人が見入った。
江戸時代に越後(新潟県)で暮らしていた女性お恵が架空の「北麻藩」にさらわれ、密命を受け阿波(徳島)で働いていたところ、四国巡礼しながら娘を捜していた母お咲と再会する設定。座員の陶久敏郎さん(55)が発案した。
お咲のモデルとなった母親の早紀江さんは、母娘が抱き合って喜ぶ場面では目元をぬぐいながら鑑賞。上演後、父親の滋さんは、「対面が実現したような気がしました。みんなで抱き合える日が早く来ることを願っています」と話した。