有村3位 残り11戦4400万差で逆転女王厳しい…
つい、感情が表に出た。3番。3メートルのバーディーパットを外すと、有村はパターで左足裏を「ボン」と叩いた。その後もチャンスを量産し続けたが決められない。バーディー合戦の中、69は寂しい数字だった。
「出だしの5ホールで入らなくて。悔しいですね。パットが打てていなかった。(重めの)このグリーンではしっかり打たないといけないのに」
獲得賞金トップの全美貞が欠場。1億円に達しているライバルとの差を少しでも縮めたかったが、2年連続女王のアン?ソンジュに逆転を許した。アン?ソンジュは今季賞金が約9000万円に。韓国勢2人の一騎打ちムードが鮮明になった。
賞金女王争いで過去最大の逆転は、09年横峯の4300万円差。残り11試合からの反撃だった。今季も残り11試合。賞金ランク4位の有村は約5600万円で全美貞とは4400万円差で、3位の服部も4000万円差。日本勢は窮地に追い込まれた。有村は「可能性がある以上、上を目指したい。現状が悔しくないかと言われたら、そうではない」とじくじたる思いを口にしたが、コースには秋風が吹き始めてきた。