24日完全移行!地デジチューナー売り切れの店も
東日本大震災で被災した東北3県を除く44都道府県で地上波テレビのアナログ放送が24日正午に終了し、デジタル放送に完全移行する。アナログ放送は日本でテレビ放送が始まった1953年以来、半世紀以上の歴史に幕を下ろす。
地デジ移行をめぐっては、受信機やアンテナの対応が遅れて、24日以降にテレビが見られなくなる「地デジ難民」が一定程度、発生するとの懸念が高まっている。放送業界では24日時点で10万世帯程度が未対応という見方も出ている。
デジタル化についてよく理解できず、誰にも相談できていない「サイレント層」と呼ばれる人たちが取り残されるという指摘もある。
残り1日となった23日も、総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)のスタッフらは、都内などでPR活動に力を入れた。各地の家電量販店のテレビ売り場は駆け込みの客で混雑。一部の店では地デジチューナーが売り切れていた。
総務省は、24日にテレビが見られなくなった場合、同省の地デジコールセンター、電話(0570)070101にすぐに連絡するよう呼び掛けている。センターは24日、通常よりも手厚い1200人態勢で応対する。
岩手、宮城、福島の3県の地デジ移行は、来年3月末までに延期された。