松田オーナー 国内FA権取得の栗原に“顔”指令
12年目の栗原はこの日、出場選手登録日数が8年に達したため、国内フリーエージェント(FA)権を取得。球団は慰留に努めるとともに、今後も打線の柱として計算していく。
辛口の言葉が愛情表現だ。球団トップは栗原について「まだ未完成の打者」としたうえで「“栗原で勝った”と言われる試合を増やさないと」と話した。栗原はこれまで4番として計399試合に出場。長く赤ヘル打線の主軸を務めてきたが、球団の要求はさらに高いところにある。「広島の4番として歴史に名を残るような打者になってほしい」とオーナー。衣笠祥雄氏、山本浩二氏(ともに現野球評論家)、江藤智現巨人打撃コーチらに匹敵する強打者になることを望んだ。
マツダスタジアムでの練習を終えた栗原は権利取得について「実感はないですね。今は状態が良くない感じなので、自分のことでいっぱい、いっぱいです」と話すにとどめた。鈴木球団本部長とも会談したが、本格的な話し合いはシーズン後に。今オフの主砲の動向が注目される。