吉見“守道デー”に今季2度目完封で8勝目「集中力だけ」
中日が吉見の好投で広島を2―0で下し4連勝とした。この日は背番号「88」の高木監督にちなんで「守道デー」として、7回の攻撃前にはナゴヤドーム16年目で初のジェット風船も舞った中で中日らしい試合を展開した。
吉見は5安打、無四球で三塁も踏ませず、7月25日の阪神戦以来今季2度目の完封勝利で8勝目。それでも「無四球で投げられてよかった。いいところはなかったです。集中力だけ。結果的に勝ってよかった」とまだまだ満足はしていない様子だ。
打線は初回、1、2番でわずか9球で先制。先頭の大島が二塁への内野安打。続く荒木が変化球を捉え、左翼線へ二塁打を放った。このところ大島が好調で出塁するため、犠打が多かった荒木にとって約1カ月ぶりの打点だったが「何とか後ろにつなぐようにできたらいいな、と思ったらいいところにボールが飛んでくれた」と喜んだ。6回には無死満塁から藤井の犠飛で加点した。
高木監督は、快勝に大喜びかと思えば「やっぱり点が取れんかったね」。この日先発メンバーに名を連ねた藤井と高橋周が思ったような活躍をしなかったことにもと渋い表情だったが、「守道デー」に関しては「こういう日にゲームを組んでもらえて感謝しています」と語っていた。