“伸びる速球”の威力絶大!松坂 力で押した今季初勝利
松坂が力で押す投球で今季初勝利を挙げた。初回、先頭のダイソンに四球を与え、ゴードンの右犠飛で先制点を許した。しかしその後は低めを突き、7回を1失点。ストライク率も70%と安定し「ここからまたいい結果を出していけたらいい」と笑顔ものぞいた。
球速は140キロ台後半が多かったが「伸びる速球」の威力は絶大で、手元で変化するカットボールとの相乗効果を生んだ。6回1死一、二塁では、ペレスを外角カットボールで右邪飛に。続くムスタカスは、力を入れた最速94マイル(約151キロ)直球で空振り三振。まだ余力はあった。
投球フォームは「右腕の通り道と左肩から腕にかけての使い方」をテーマに力みのない形を模索してきた。何か一つが変わったわけではない。下半身からの力を指先に伝える絶妙な上半身のバランスを見つけ出した。