為末 国内復帰戦で51秒26「満足度は50%くらい」
陸上男子400メートル障害で世界選手権の銅メダルを2度獲得している32歳の為末大(a―meme)が17日、金沢市営陸上競技場での記録会で2008年北京五輪以来となる400メートル障害に出場し、51秒26だった。
膝やアキレスけんの痛みに苦しんできた47秒89の日本記録保持者は「タイムには五十パーセントくらいの満足度だが、痛みなく全力で走れることがうれしい。まずは第一歩」と手応えをのぞかせた。
9日に3季ぶりの復帰戦となる400メートルを米国で走った。通常なら前半はハードル間を13歩で走るところをこの日は強風もあって14歩を要し、目標の50秒台には届かなかった。それでも「あとは慣れの問題。次は49秒台を目指して走れればいい」と前向きだった。
今夏の世界選手権(大邱=韓国)代表選考会を兼ねる6月の日本選手権出場に必要な参加標準記録(50秒80)突破を目指し、今後は国内や米国の大会に出場する。5月3日の静岡国際は、大会側などの推薦を得られれば走る。