リプケン氏 大船渡で野球教室開催「前向きに生きて」
米大リーグ歴代1位の2632試合連続出場の記録を持つカル?リプケン氏が10日、東日本大震災の復興支援のため、岩手県大船渡市で野球教室を開いた。約2時間、地元の中学生約70人を熱心に指導し「笑顔を見られてうれしかった。楽しみながら前向きに生きてほしい」と語った。
リプケン氏が被災地を訪れたのは初めて。倒壊した住宅や陸地に乗り上げた船など、いまだ津波の爪痕が残る光景に「心が痛んだ」とショックを受けた様子だったが「ブルドーザーで再建している姿が印象に残った。つらいことより、前向きになれるように考えたい」とも口にした。
野球教室では、日本プロ野球で2215試合の連続出場最多記録を持つ衣笠祥雄氏らと、守備などを教えた。大船渡市の綾里中2年の千田新君は「今までやったことのない練習もあった。皆で今後に生かしていきたい」と満面の笑みだった。