2敗守った栃ノ心 優勝「考えてない」
左に変化して上手を取り、琴奨菊を寄り切った栃ノ心は「最初から考えていた。左を取れれば相撲が取れるから」と狙い通りの取り口だったようだ。白鵬と星一つの差を守り、2001年秋場所で琴光喜が果たして以来の平幕優勝に望みをつないだが「考えてない」とかわした。
支度部屋で報道陣に千秋楽での相手を知りたいかと聞かれ「知りたくない。ここまでやってきた気持ちで(最後も)やりたい」と話した。
今場所から師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)にもらった紺色の締め込みに変え、好調を保ってきた。「何かついてるね」と師匠からの験のいい贈り物に感謝の面持ちだった。